多摩クロスラインの開業は東京都内の斜め方向への移動に新しい流れを生みました。
その需要の中で、「確実な着席サービス」を求める風潮が強まりました。
それでもラッシュ時のすし詰め状態は2010年代に入ったというのに未だ改善する見通しすらなく、10両編成の列車でも毎朝乗客はギッシリと集中していました。しかし有料特急を仕立てるほどの空きはないというジレンマもあったのです。
「特急むさしの号」は、それを解決するべく南海電鉄の「特急サザン」や名古屋鉄道の「一部特別車の特急」にヒントを受け一般形車両と座席指定車をあわせて連結。その座席指定車用としてCL1500系はデビューしました。
また、このとき全車一般車の16両編成というとんでもない列車が同時に誕生しています。
すでに主力として走行していたCL1000系をベースとしつつも、用途的な都合から片側2ドアの構成となっています。
また、CH10000系に合わせた車内リニューアル工事を順次行う予定です。
編成 6両固定編成
設計最高速度 130km/h
営業最高速度 新東京鉄道線内 120km/h 東関東高速線内 130km/h
起動加速度 2.0km/h/s(東関東高速線内) 2.4km/h/s(新東京鉄道線内)
最大寸法(長・幅・高) 20,220mm×2,800mm×4,080mm(先頭車),20,000mm×2,800mm×4,080mm(中間車)
編成定員 360名(6両固定編成)
主電動機 かご形三相誘導電動機 出力165kw
制御装置 純電気ブレーキ対応、定速運転・抑速制動機能付IGBT素子2レベルVVVFインバータ制御
駆動方式 WN
車体重量 31.8t - 38.9t
軌間 1067mm(106.7cm)
電気方式 架線集電式直流1500V
制動方式 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
製造 京名電鉄 海山道車輌工場